朱色の研究 有栖川有栖

朱色の研究 (角川文庫)

朱色の研究 (角川文庫)


[内容]
教え子から2年前に周参見で起きた殺人事件の相談を受けた臨床犯罪学者の火村は
事件関係者を訪問したあと、推理作家の有栖川のマンションに宿泊していた。
すると、明け方に奇妙な呼び出しの電話を受ける。
指示どおり夕陽丘のマンションを訪れると、
そこには周参見の事件の関係者が死体となって待ち受けていた。


まるで火村に挑戦するような不敵な犯人。
夕陽丘の事件をよそに、火村と有栖川は2年前の事件の舞台となった周参見の別荘へと向かう。




[所感]
まずトリックがおもしろいと感じた。
それでいて、きちんとしたロジックの上に成り立っており、
謎解きされて、引っかかっていた違和感が解決される。
きれいな本格ミステリなように感じた。


犯行動機の毒々しさもちょっとおもしろい。




[詳細]
朱色の研究