捜査線上のアリア 森村誠一

捜査線上のアリア (徳間文庫)

捜査線上のアリア (徳間文庫)


[内容]
デビュー作以来、作品を出せずに困っていた新人作家の津村は、
ビジネスホテルで女性の遺体を発見する。
その現場を他の客に目撃され、危うく容疑者として逮捕されそうになった。
被害者は宝石強奪犯の一味であり、共犯者が彼女を殺したと目されていた。
その内容を『捜査線上のアリア』と題して小説を発表したら、
津村は突然売れっ子作家となった。


しかし、犯人と目される人物の実名を出したため、
今度はその人物が遺体として発見された。




[所感]
足で捜査して、徐々に謎が紐解かれていくタイプのミステリー。
作家論について描かれており、なかなか楽しめた。


作品のメインとしては、写真を使ったアリバイトリックである。
意外な結末も用意されている。
しかし、発表当時としては面白みがあったかもしれないが
現代の読者としては容易に想像できてしまい、
むしろ、不要な印象を持ってしまった。




[詳細]
捜査線上のアリア