重力ピエロ 伊坂幸太郎

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)



[ストーリー]
仙台市内で連続する放火事件。
弟の春から、次は兄貴の会社が放火されるかもしれないと連絡を受けた泉水は、
その警告が的中したことに驚いた。
どうやら放火された場所の近くには、何者かによって描かれたグラフィティアートと英単語があるという法則性があるらしい。


癌で入院中の父と、レイプによって生まれ半分しか血のつながっていない春。
まるで探偵のように事件の法則性を紐解き、謎の核心に迫っていく……。




[所感]
遺伝子というテーマを主軸に置いた深い物語だったように思う。
そこに謎解きというサスペンスが加わり、退屈することなく読むことが出来た。
ただし、謎解きは演出という位置づけで、本質はそういう事件が起きた背景にある。
読み応えは十分にあった。




[詳細]
重力ピエロ