盤上の敵 北村薫

盤上の敵 (講談社文庫)

盤上の敵 (講談社文庫)


[ストーリー]
ディレクタの仕事をする末永純一は、家に帰ると猟銃を持った男が立て篭もっており騒ぎになっていた。
しかも、男は純一の妻・有貴子を人質にとっているという。
家の周りは警察に包囲されていた。犯人から取引を持ちかけられた純一は、
妻を助けるために警察を出し抜いて犯人と直接交渉することになる。
純一は自社のTV放送に、立て篭もり事件の被害者として出演する一方で、着々と犯人逃走の準備を進めた。




[所感]
北村さんのミステリとしては、珍しく殺人を扱ったタイプの作品。
立てこもり事件と回想の部分が繰り返され、遅々としてストーリーが展開されないことに
フラストレーションを感じながら読んでいたが、終盤でその回想の意味に気付かされる。
おもしろいトリックに思えた。




[詳細]
盤上の敵